技術士口頭試験のQ&A三選!
このQ&Aは、現行試験制度の令和元年度以降の受験者からのヒアリング、令和5年度の私の受験体験に基づいています。
Q1:口頭試験の時に筆記試験の解答内容について聞かれることはありますか?
A1:筆記試験でB評価の解答がある場合に質問があった事例があります。そしてこれに回答できずに不合格となった事例もあります。
技術士第二次試験実施大綱のP3に「筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施」とあります。
評価対象は上表の4項目で、配点を見る限り専門的学識は評価対象外のようにみえます。これは推測ですが、筆記試験の結果を自ら評価し、改善する姿勢が問われているのかもしれません。
筆記試験でB評価がある場合は改善点を確認し、修正版を準備しておいた方がよいでしょう。
Q2:試験官からの質問は「コミュニケーションについて聞きます」というように、質問の前にどのコンピテンシーに関する質問なのか説明はありますか?
A2:はい、通常は説明があります。技術士第二次試験実施大綱のP4のとおり、コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、技術者倫理、継続研さんの順に質問があります。1つのコンピテンシーに対しては1~2問程度です。通常、設問事項Ⅰと設問事項Ⅱは別の試験官が質問します。

Q3:面接官の質問に対してはできるだけ詳しく答えるべきでしょうか?
A3:限られた試験時間内に全ての質問に回答する必要があるため、問われたことを簡潔に答えるべきです。長くても1分程度が望ましく、もし回答に不足があれば、「具体的にどうしましたか?」、「○○の点について説明してもらえますか?」というように追加質問があります。
設問事項ⅠとⅡ合わせて20分ですが、配点がⅠが60点、Ⅱが40点であることから、時間配分としてはⅠが12分、Ⅱが8分と考えられます。しかし、昨年私が受験した際は、Ⅰが6問程度で、Ⅱが6問程度であったため、体感的にはⅠとⅡが10分づつというところでした。いずれにしても1分以内で要点をまとめて回答できるように練習しておくことが大切です。
