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ロードマップ・ロールモデル

エンジニア

”マイロードマップを作成しよう”
”自分の立ち位置を知り、地図を頼りにゴールを目指そう”
技術者のロードマップについて、過去にブログで投稿し、参考として技術者ロードマップを掲載しました。
技術者のロードマップ
技術者ロードマップ(参考)
技術者ロードマップ(参考)は、会社にも世の中にも、意外とこういったものがないと感じて作ったものです。
ロードマップは各自で作ることを推奨しますが、ゼロからつくるにはイメージが湧かないこともあるので、ひな形や見本みたいなものがあったらいいなぁと思うのは私だけではないかと思います。
技術者ロードマップ(参考)は一つの例であり、実際にはいろんな選択肢があります。

ということで今回は、いくつかの選択肢やもう少し具体的な例を取り上げていきます。

1.身近な存在からの影響
将来あんな風に”なりたい”、”なりたくない”といった話は管理職時代に耳にすることがありました。
どちらかというと”なりたくない”が多かった気もします・・・
実は、両方とも大事なことで、避けたい未来を迎えないためには予防・対策が必要です。
望ましい未来と避けたい未来は表裏一体です。

なりたい:望ましい未来・・・経済的自由、健康的な生活、充実した毎日など
なりたくない:避けたい未来・・・忙しい割に苦しい生活、不健康で病気しがち、気力のない毎日など

私の経験では、この”なりたい”、”なりたくない”という気持ちは、TVで見る有名人、成功した著名人よりも、身近な存在からの方が影響を受けることが多かったです。

以下に身近な存在でいいな!と感じた例(≒ロールモデル)を挙げます。
・自宅に図書室があるほど本を読んでいる
・技術士と一級建築士を持っている
・社会人になってからも大学院や留学で学んでいる
・国内の経験を生かして海外で活躍している
・ホームページやブログで有益な技術情報を提供している
・専門家として起業した
・大学へ行き教授になった
・地元で議員になった
・社長や役員を経験した後も次世代のために惜しみなく技術継承をしている
などなど

こういった影響を受けるのは一瞬または一定期間(十年も二十年も関わることは少ない)で、その方の人生の全てを見ることはできないので、偉大な先輩方には是非、伝記のようなものを残して欲しいと思います。人は誰でも一冊の本になれるってやつです。
私の場合、一人の偉大な先輩の背中をずっと追いかけてきたわけではなかったので、その時々にお世話になった先輩方のいいとこどりをしてパッチワークのように理想像を膨らませてきました。

若いうちから自分より何歩も先に行く”気になる先輩”に会っておいて損はないと思います。
武勇伝を語る先輩は今では嫌われるかもしれませんが、私は先輩方の武勇伝も失敗談は結構好きで、いつもとても勉強になっています。


2。ロールモデルとキャリアモデル
技術者のロードマップを作成するにあたっては、ロールモデル(模範・お手本となる存在)が良い材料になります。私が見てきたロールモデルからの情報を基に、10年一区切りのキャリアモデルをいくつかつくると次のとおりになりました。

このキャリアモデルをベースに、具体的な目標や取り組み(資格取得、昇進など)をいれていくことで、ロードマップを作ることができます。
ロードマップは10年を区切りにしていますが、
30歳までに、40歳までに、50歳までに
又は
30歳になったら、40歳になったら、50歳になったら
という区切りのよい年齢をマイルストーンとしておいています。

60代が空欄となっていますが、50代でできなかったことを60代も継続し、70代で後進の育成に努めるというケースも考えられます。
一方、これまで私が見てきた60代の先輩方の働き方とこれからの私の60代以降の働き方は異なってくることも想定されます。この先の年代でのあり方については少し上の先輩を観察して構想していきたいところです。

ロードマップのゴールは何か?
これは人それぞれですが、マズローの欲求5段階説で言えば最上位の自己実現のようなもので、「何になっているか?」よりは「どんな状態になっているか?」という視点の方が良さそうです。
私としては「身近なところで直接的に技術的な社会貢献ができる状態」というのが一つのゴールです。
このためには、実力、実績、信頼、知名度、コネクションなどが必要と考えています。


3.とある技術屋のロールモデル
とある技術者のこれまでを振り返り、技術者ロールモデルの一例をまとめてみました。
成長フェーズと資格・役職などを示していますが、具体的に関わってきた代表的な案件を入れるケースもあります。

実はこのようなロールモデルの図は、キャリア採用の面談の際に活用していました。
時系列で表した図は文字情報よりもわかりやすいため、候補者の関心を得ることができました。
これを見て、自分に当てはめてこの先の将来を想像して語りだしてくれたら作戦成功です。
こんなこと、自分もやってみたいなと思ってくれたらこちらも嬉しい限りでした。
詳細はここでは公開しませんが、これまでの個人売上、業務件数、年収などの推移もエクセルで表とグラフにまとめています。入社から25年で年収は2.5倍、個人売上は平均で年収の5倍くらいといった結果が得られています。こういった数値も一つの指標になり得ます。

過去の情報整理、将来の予測、計画策定という作業は、本業でお客様のために行っていることもあると思います。であれば、自分のこともやっておきたいものですね。
昔、父に「人の設計ばかりして自分の人生設計はどうなんだ?」と言われたことがありました。今でも心に残っている数少ない父の名言です(笑)。
今更ですが、「それなら、お手本の人生設計を見せてくれ」と言えばよかったです(笑)。

4.まとめ
技術者のロードマップを描いたら、定期的に実施できたか評価し、必要に応じて見直すことになりますが継続的に取り組むことが大切です。
まずは10年でも良いので簡単なロードマップを作成してみることを推奨します。

私は影響を受けた方に追いつき、いずれ超えていきたいという秘かな思いもあります。
技術屋の情熱の炎を絶やさないためにも、この取り組みを継続していきたいと思います。

今回の情報が一つの目安、指標、判断材料として皆さんの参考になれば幸甚です。