技術士二次試験 筆記試験対策(その2)

技術士

選択科目Ⅱ-1
日本技術士会 ”平成31(2019)年度 技術士試験の概要について” より
<概念>
「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
<出題内容>
「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。
<評価項目>
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目

選択科目Ⅱ-1は600字×1枚で選択科目の専門知識を解答することになります。
一次試験での勉強の成果が結構生きてきます。
(私は上下水道部門の一次試験の翌年に二次試験を受験し、勢いに乗って一発合格。)
傾向としては、
・用語等の説明、その特徴や効果
・制度の背景と概要説明
・調査、設計に関することの説明と留意点
・工法や方式等の説明、留意点
・現状に対する対処法の説明、留意点
など。一次試験の延長上にある問題といえます。一次試験では選択して解答でしたが、数値や正しい用語を記述することが求められます。よってキーワードを如何に入れられるかがポイントです。

4問出題され、1問を選択。つまり最も得意な分野の問題を選択することになります。
この4問は過去の傾向を分析すると、ある程度どの分野から出題されるのか推定ができます。
かといって一つの分野の的を絞ると、その分野から出題されないことがあるので、最低二つくらいは解答できる分野を持っておいた方が良いと考えます。

私は試験対策として、過去何年か分の問題についてすべて解答を作成しましたが、十分に理解しておかないと試験当日にどれも答えられる状態にはなりませんでした。

Ⅱ-1の4問を確実に勉強しようとすると、かなり広範囲な勉強が必要になります。勉強時間の配分としては必須問題Ⅰや選択問題Ⅱ-2、選択問題Ⅲの方が得点も高いので、Ⅱ-1に深入りしすぎるのは避けたいところです。(既に専門家として業務で行っていることなら書けるはずですね。)

よって、イメージとしては、
・4問のうち2問で確実に60%以上が取れる解答を作成可能(A:得意な問題)
・残り2問は60%程度は取れる解答を作成可能(B:それほど得意でない問題)
というレベルにしておき、得意な2問のうち、確実な問題を選択することが理想です。
最悪4問ともそれほど得意でない問題が出題された場合は、選択問題Ⅱ-1で60%以下となっても、Ⅱ-2で十分60%以上となっていれば選択科目ⅡはAとなります。
(過去の私の例:Ⅱ-1で解答用紙の6割しか記入していなくても選択問題ⅡでAが取れていました。)
ただし、この場合、選択問題ⅡはぎりぎりAとなる可能性が高いので、選択問題Ⅲは確実にAを取りたいところです。
必須Ⅰと選択科目Ⅲは確実にAが取れるように勉強時間を充てましょう。