2枚でまとめ 技術士二次試験の体系と答案の型

技術士

令和6年度の技術士二次試験まで残り1か月を切りました。
技術士の試験は申込みから合格発表まで1年、勉強等の準備時間を合わせると1年半以上と長丁場です。多くの知識をインプットしながら試験を想定してアウトプットしていく日々。できる限り効率的に取り組みたいですね。
私は難しいことを簡単に整理して理解したいと考える癖があるようで、技術士試験の体系や出題傾向、答案の作成に至るまで「パッと見て全体を掴めるもの」が無いのかと探すことも多々ありました。
ということで、今回は技術士二次試験の体系と答案の型を2枚でまとめてみました。

ちなみに、答案の型の色分けは、試験の答案用紙の色をベースにしてみました。これと問われる代表的なコンピテンシーも色で関連させてます。
紫 技術者倫理、問題解決、評価
緑 専門的学識
青 リーダーシップとマネジメント
赤 問題解決、評価
(専門的学識とコミュニケーションは共通)
名付けて「答案用紙の色で思い出すコンピテンシー」。

1.技術士二次試験の体系
技術士二次試験の各問題の種類、要求されるコンピテンシー、配点、合否決定基準、試験時間、答案用紙枚数、出題数、設問数などを一覧にしました。
ここで重要なのは、
・午前よりも午後の方が答案1枚当たりにかけられる時間が短いこと
・午前、午後のそれぞれで60%以上得点とれていないと合格点に達しないこと
です。
見方を変えれば、
・午前の必須Ⅰは絶対に落とせないため、答案1枚当たりに時間をかけられる
・午後は、選択Ⅱと選択Ⅲの合計で評価されるため、一部に不安材料があっても他で挽回できる可能性がある
・選択Ⅱ-1は考えることが少ない問題であるため、答案1枚当たりの所要時間は相対的に少ない
といえます。
この1枚で試験の戦い方が見えてきます!


2.技術士二次試験の答案の型
下の表は、技術士二次試験 筆記試験対策(その1)~(その3)のブログの内容を一覧にまとめたものです。
アウトライン(全体構成)、設問の要求どおりの解答となる見出しと解答の型、設問に対する解答量などを意識してまとめています。

実際の試験では、
・問題を読んで何が問われているか確認
・設問に関連するキーワードを列挙
課題や解決策等は「3つずつ」をイメージ
全体構成を作成(見出しは設問の問いに答える形がベター
・解答開始
の流れでとなります。
以下の時間配分はあくまでもイメージですが、午前よりも午後の方が時間が足りなくなります。
午後は選択Ⅱ-1を素早く解答し、選択Ⅱ-2、選択Ⅲにより多くの時間を確保することを意識したいところです。

ここで重要なのは、試験時間中に悩む時間、迷う時間をできる限り少なくすること。そのために事前にできる準備として答案の型(問題に対する打ち返し方)を頭に入れておくと「構想」や「答案作成」により多くの時間を配分することが可能になります。