資格の取得

技術士

何故、資格を取るのか。私にとっての理由は受験当時も今も変わりません。
技術士を取って、技術者としてスタートラインに立ちたかった。
そして技術士として誇りを持って働きたかった。ただそれだけです。

仕事をするなら、誰かの名前ではなく、自分の名前でしたいと考えていました。
目標は30歳になるまでに技術士を取ること。
資格取得への準備が遅かったため、技術士二次試験は30歳の時に受験申し込み、受験する時には31歳でした。
猛勉強の末、結果は合格。幸い一級建築士も同じ年に合格することができました。
これでようやく、技術士・一級建築士として自分の名前を出して仕事ができるようになりました。

30代になると、20代の頃とは仕事への取り組み方が変わってきます。
若いから許されていたようなことが、そうではなくなります。
でも、ベテランほどの信頼は得られにくい。
30代の試練です。

でも、資格を持っていると、それなりに力があると見られ、資格の信用の力も借りることができるようになります。当然、先輩資格者の信用や名誉を傷つけることのないよう、自覚して行動することが前提です。わからないことは徹底的に調べ、先輩に相談・確認することも必要です。
また、資格者となることで、上司や先輩の言葉でなく、自分の言葉でお客様に説明するようになります。プレッシャーは大きくなりますが、プレッシャーの中で人はより大きく成長します。
資格者となることで、以前よりも成長の速さを実感しました。
30代の試練は一時ではなく、度々訪れましたが、それを乗り越えることができました。
成長は自信に、自信はお客様の信頼に繋がりました。
早い時期に資格取得するに越したことはない。すべては資格取得が起点だったと言えます。

(平成16年度の技術士口述試験より)
Q:技術士試験の受験動機を教えてください。
A:医者、弁護士、建築士にも資格があるように、エンジニアになるなら技術士を取得しようと思っていました。また、自分が設計業務を依頼するとしたら、知識と経験と信頼を裏付ける技術士の資格を持つ人に依頼したいと思ったからです。