技術士試験と「論文」

技術士

技術士試験の「論文」の書き方。
技術士試験の「論文」の対策。
「技術士論文」の攻略。

え?論文?
技術士試験って論文書くの?
論文は苦手だ!
なんて声が聞こえてきそうですが、技術士試験に「論文」はあるのでしょうか?

結論からいうと、

技術士試験に論文は無い
これは私のnoteでも書いています。
https://note.com/shin_shin_d/n/n69a1e81f3ebc

Xでも散々言っています。


私は、「技術士試験の論文」という表現にずーーーーーっと、違和感を感じています。
かれこれ20年以上感じています!(私の登録番号は56XXX)

だから、今回改めて徹底的に調べました。
結果、試験に関する文書では「論文」なんて言葉は出てきません。

では、落ち着いて。
技術士試験に「論文」はあるのか?について調べた結果をお伝えしていきます。

 

技術士試験と「論文」

技術士試験関係の公式文書で「論文」、「論述」を検索してみました。(数字は検索結果。詳細は次章)
結論としては、以下のとおりで意外と少ないことがわかりました。

・論文・・・5件
・論述・・・0件

はっきりしたことは、論文として登場するのは筆記試験に関連することではなく、

・「コミュニケーション」における、書く、読むの手段としての論文のこと。

これだけ。

つまり、試験としては「論文」や「論述」という言葉は出てきません。

出てくるのは、「筆記試験、「記述式」、「答案」、「解答」だけです。
 

 

「論理」「論述」のリサーチ結果

以下の技術士試験関連の公式文書について「論理」「論述」を検索してみました。
(数字は、「論文」の件数 /「論述」の件数)

技術士法・・・0件/0件
日本技術士会HP
 技術士倫理綱領・・・1件(真実性)/0件
 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)(令和5年1月25日改訂) ・・・0件/0件
 技術士プロフェッション宣言・・・0件/0件 
 技術士試験合否決定基準・・・0件/0件
 技術士第二次試験実施大綱・・・0件/0件
 技術士第二次試験受験申込み案内・・・0件/0件
 平成31(2019)年度 技術士試験の概要について・・・0件/0件
 修習技術者のための修習ガイドブック・・・3件(コミュニケーション・修習活動)/0件
文部科学省 技術士分科会HP
 「技術士に求められる資質能力」の解説・・・1件(コミュニケーション)/0件

では、どんなところに「論文」が使われているか見ていきましょう。

①技術士倫理綱領

 技術士倫理綱領:論文1件/論述0件
 筆記試験に関する内容ではないですね。


②修習技術者のための修習ガイドブック

 修習技術者のための修習ガイドブック:論文3件(コミュニケーション・修習活動)/論述0件
 筆記試験に関する内容ではないですね。

 

③「技術士に求められる資質能力」の解説

 「技術士に求められる資質能力」の解説:論文1件(コミュニケーション)/論述0件
  筆記試験に関する内容ではないですね。

ということで、筆記試験や試験に関する内容において「論文」という言葉は一切でてきませんでした。

 

技術士試験に論文は無い

技術士試験に論文は無い。

問いに対する解答。
答案用紙に書く解答。
あるのは、 型のある『解答』だけ。

改めて、言葉の定義を整理してみます。

論文:新規の知見を示す学術的文章
レポート:事実の整理・調査結果の報告
小論文:テーマに対する考えを論理的に述べる文章

技術士試験はこのどれか?
結論はこれ。

技術士試験の解答(答案)レポート + 小論文 − 起承転結

これが技術士試験の文章構造。

なぜ“論文”と呼ぶと本質がズレるのでしょうか?

“論文”という言葉には、 問題提起・主張・新規性・仮説と検証といった 学術文化や起承転結の構造がつきまといます。

しかし、
技術士試験が求めているのは、
「技術者としてどう考え、どう判断したかを事実に基づいて丁寧に示すこと」です。

技術士試験の問いは、自然な流れで順序よく設定されています。

• 観点を明記せよ
• 課題を抽出せよ
• 課題の内容を示せ
• 解決策を示せ
• 専門技術を踏まえた考えを示せ
• 要件、留意点を述べよ

つまり、 問いや起承転結を自分で作る必要はありません。
設問に従えば解答の型も自然にできあがります。

やるべきことはただ一つ。
設問の順番に、淡々と答えるだけ。

では、その本質のあるべき「解答」の姿とは何か?

それは、シンプルに次の5つを満たしていることです。

技術士試験の解答のポイント5点
①問いにまっすぐ答えている
・一つ聞かれたら一つ。複数なら複数。
・課題・観点・留意点など漏れなく書く。

②読み手がすっと理解できる
・タイトル、番号、主語と述語、用語の統一。
・一文を長くしない。

③公的な情報が土台にある
・国の方針、基準書、統計など。
・主観ではなく、事実で語る。

④技術の応用が示されている
・実際に使われている、効果がある、具体的、再現性がある。

⑤技術者としての俯瞰がある
・良い点・悪い点、場所・時期・立場の切り替え、影響の予測。

これが揃えば、それは立派な“技術士の解答”です。


そして、絶対に踏んではいけない地雷もあります。
• 設問を無視して書くこと(0点)
• 主観や思いで強く主張すること(減点)
• 政治・社会・団体を否定する表現(退場)


本質は、筆記試験も口頭試験も同じ。
“問われたことだけに答える”
それだけです。