居場所

ひといき

小さな桟橋の上に男の子が二人

どんな話をしているのかな

彼らのお気に入りの場所なのかな

ふと、子どもの頃に弟と二人で遊んでいた空地を思い出す

自分達のものではないけれど、自分達の遊び場で居場所だった

そんな空地はいつの間にか建物が建ち、風景は変わっていった

この水辺もやがて護岸や水道の取水施設が整備され風景は一変する

彼らは新しい居場所を見つけられただろうか

この桟橋で遊んだ思い出など忘れてしまうかもしれないが

異国のおじさんは君たちの姿が忘れられない