X(旧Twitter)のスペースというユーザー同士が音声でリアルタイムに会話できる機能を使い始めました。
実はXのフォロワーさん達とコミュニケーションを取ることができるこの機能が気になっていました。
スペースの概要は次のとおりです。
タイトル:マシマシ!技術屋ダマシイ✨
コンセプト:会社や上司や先輩や学校が教えてくれなそうなことを語り合う技術屋のサードプレイス
開催頻度:毎月第三日曜日20時~21時
第1回は2024年10月20日(日)20時〜21時を予定していましたが、音声接続に失敗して15分ほど遅れてスタートとなりましたm(__)m。
参加いただいた方には感謝、感激です(涙)。
テーマはアンケートで最も多かった「技術者ロードマップ」を取り上げました。
以下、第1回の内容です。
第1回 要約
🍜技術屋という領域を活かしてつながる
🍜ロールモデルを集めよう
🍜社会人として差がつく三要素
1.はじめに
まずは自己紹介します。
X歴1年ちょいで、真面目なことから息抜き的なことを普段ポストしています
いつも、みなさんのポストも楽しませていただいています。
技術屋と名乗っていますが、簡単に言えばものづくりにかかわりたい人です。
僕の世代は段階ジュニア世代、就職氷河期世代といわれます。
社会に出て民間企業一筋で頑張っています。
そんな中、大学の同級生の半分は民間企業から公務員になりました。
数少ない民間企業生き残り組です。
いろいろ苦労が多い世代かと思います。
そもそも人口が多いので、ライバルも多い世代です。
この先も生き残りに必死です。
日々学ぼうとする背景はこのあたりにあります。
さて、本スペースのタイトルはマシマシ!技術屋ダマシイです。
なせマシマシなのでしょうか?
マシマシといえばラーメン二郎のニンニクマシマシ
無料でマシマシ。何か元気がでそうです。
答えが「ゴロがいいから」です。
僕のブログは情情気分という名前なのですが、どうも2回繰り返すことを好むようです。
このスペースを聞いてタマシイが元気マシマシになってくれればと思います!
「通常の3倍」とトピックとして挙げました。
マシマシは通常の3倍?
標準トッピングにマシが2倍、マシマシで3倍なのかな?
そう思ったのですが、3倍ではなさそうです。実際には増量という意味の用ですね。
それはさておき、3倍も違えば脅威です。
そこで、「お客さんの3倍の知識を持て」という言葉をお伝えしておきます。
これはある大学の先生の受け売りの言葉ですが、
サービスを売るなら相手の三倍の知識を身に付けようということです。
例えば役所がお客さんならその3倍の知識、元受会社がお客さんならその3倍の知識をつけるつもりでやってちょうどいいようです。
知識は測ることができないので、それくらいの気持ちでそれくらい時間をかけてやろうという捉え方もできますが、これを意識しておくだけで日頃の取り組み方が変わってくると思います。
きっと、人の三倍力を入れているものは相当価値あるものになりますよね。
頑張るというよりは好きな所に集中、時間やお金をつぎ込むという感じです。
ということで、マシマシで、技術屋ダマシイに磨きをかけていこうってところです。
2.技術屋って?
さて、技術屋って何でしょう。
辞書で引けば技術関係の仕事にたずさわっている者の俗称です。
軽蔑や謙遜の意を込めて使われることもあるようです。
でも、僕が好んで技術屋を使うのは、尊敬する方が技術屋という言葉を良い意味でつかっていたからです。
たとえば技術屋として、技術屋同士、技術屋の魂などがありました。
世の中のお店は3つに分けられるとしたら、
1つ目は技術者、2つ目は事務屋、そして3つ目は何でも屋でしょう。
どれと聞かれれば、「はい、僕は技術屋です。」というところです。
例えば、誰かと同じグループに属したい、仲間意識を持ちたい時、より抽象的なグループに属することで幅広い共通点が見出せることがあります。つまり幅を広げ🍜技術屋という領域を活かしてつながりたいという魂胆です。
技術といっても、土木、建築、機械、電気、情報、環境、医療、バイオなどいろいろあります。
専門は異なれど、技術者なら分かり合えるという気がします。
日本人は無宗教なのかもしれませんが、僕は技術は信じたいです。
もう一つの意味として、自分をある領域に閉じ込めたくないという気持ちもあります。
僕は土木技術者だ。それ以外のことはわからん。というタイプではないので、本当は自分を土木技術者や水プランナーなど狭い領域に縛り付けたくないという思いがあります。なので、マルチな技術屋でありたいと言っています。
最近ふとおもったのですが、ソリューション技術部のようなカタカナ組織、東京技術三課など数字の組織って何やってるかわからないですよね。お客さんにもよく言われます。
なんでそんな名前にするのか?日本語でいいのに。抽象的すぎる。そう思います。
例えば、土木計画課、河川設計部など日本語組織名は具体的でわかりやすいです。
その方がいいと思います。
でもふと思ったのです。その組織の名前に仕事の内容が拘束されると。
つまり、カタカナのソリューションなんちゃら部とかは、なんでもやってほしいという経営者の思惑があるんじゃないかと思ったのです。社員の可能性を縛りたくないと。
そういう意味では抽象的なくくり、グループ名は可能性を広げるという意味ではありかなと思いました。
だから、抽象的すぎる技術屋という表現を使うのはありだと考えています。
技術士でも建築士でもなく技術屋です。
3.技術屋の道
技術屋を名乗るのは簡単です。
つまり、社会人になってすぐ技術屋を名乗ることはできます。
その瞬間、技術屋の道を歩んでいくことになります。
先ほどのとおり、技術屋の可能性は広がっています。
でも広すぎて、どう進んでよいかわからなくなることもあるかと思います。
例えば家業を継ぐ、実家が建設業、親が建設関連という方は自分の今後の技術屋として歩む道を想像しやすいと思います。
しかし、そうではない方は、よほどしっかりした会社が道を示さない限り、5年後、10年後に自分がどうなっているかをイメージすることは容易ではないかもしれません。
今は昔みたいな終身雇用はなくなりつつあります。
ましてや今はあんな上司にはなりたくないとか、数年で転職を考えることもある時代です。
今勤務している会社を軸とした技術者の道を描くのは、もしかしてリスキーかもしれません。
それなら、社会人、職業人、一個人としてオリジナルのロードマップをつくるべきではないでしょうか?僕はそう思います。
僕のブログ 情情気分にロードマップ・ロールモデルという記事を書きました。
是非、Xプロフィールのリンクからshinsukesuzuki.comをクリックして、ロードマップ・ロールモデルという記事を参照してみてください。
”マイロードマップを作成しよう”
”自分の立ち位置を知り、地図を頼りにゴールを目指そう”
とか書いています。
技術者ロードマップは、会社にも世の中にも、意外とないと感じて作りました。
管理職の時代に、部員の教育、成長、力量アップに何らかのツールが必要だと思い、スキルマップやロードマップなどを整備していたこともこの背景としてありました。
将来あんな風に”なりたい”、”なりたくない”。
実は、両方とも大事なことで、避けたい未来を迎えないための予防・対策が必要ですね。
望ましい未来と避けたい未来は表裏一体です。
なりたい:望ましい未来
なりたくない:避けたい未来
僕の経験では、この”なりたい”、”なりたくない”という気持ちは、TVで見る有名人、成功した著名人よりも、身近な存在からの方が影響を受けることが多かったです。
身近な存在でいいな!と感じた例(≒ロールモデル)をいくつか挙げています。
・自宅に図書室があるほど本を読んでいる
・技術士と一級建築士を持っている
・社会人になってからも大学院や留学で学んでいる
などなど
こういった影響を受けるのは一瞬または一定期間であることが少なくないと思います。
僕の場合、一人の偉大な先輩の背中をずっと追いかけてきたわけではなかったので、その時々にお世話になった先輩方のいいとこ取りをしてパッチワークのように理想像を膨らませてきました。
身近に素晴らしい人がいないことはありますが、関わりは薄くても、一方的であっても直接会ってない心の師匠がたくさんいてもいいと思います。
そしていつか会うという目標ができます。
🍜技術者のロードマップを作成するにあたっては、ロールモデルを集めるところから。
僕が見てきたロールモデルからの情報を基に、10年一区切りのキャリアモデルをいくつかつくりました。
このキャリアモデルをベースに、具体的な目標や取り組み(資格取得、昇進など)をいれていくことで、
ロードマップを作ることができます。ロードマップは10年を区切りにしていますが、区切りのよい年齢をマイルストーンにおくと良いと思います。
特に若い世代ではこの先の道は2本、3本あってもく、最後まで一本道ではなくても良いと思います。
とはいえ、年齢を重ねていくと残された道は少なくなってきます。
僕の場合はあと1本・・・?(笑)
ロードマップのゴールは何でしょう?
これは人それぞれですが、マズローの欲求5段階説で言えば最上位の自己実現のようなもので、「何になっているか?」よりは「どんな状態になっているか?」という視点の方が良さそうです。
ブログではとある技術者のこれまでを振り返り、技術者ロールモデルの一例をまとめてみました。
一例なので、できれば自分なりのロールモデルで作成してみるといいと思います。
昔、父に「人の設計ばかりして自分の人生設計はどうなんだ?」と言われたことがありました。
今でも心に残っている数少ない父の名言です(笑)。
ちなみに、父はちょうど今の僕くらいの年齢で某大手電機メーカーを退職しています。
理由は体調不良でしたがいま、僕が転職したり、健康に気をつけたりしているのは父の姿を目の当たりにしていたことも大きいです。
50歳を超えてくると本当に体が資本であると実感するので、これを視野に入れておくことを補足としてお伝えしておきます。
まずは10年でも良いので簡単なロードマップを作成してみることを推奨します!
ロードマップに役職をいれてしまいましたが、いつかに課長になる、部長になるという目標は自分でなりたくてもなれるものではなく、会社の評価で決まるものです。
それなら、資格を取る、研究発表する、海外で活躍する、学会に入る、副業してみる、転職する、会社を起こすという自分中心で自分がコントロール可能なロードマップがいいと思います。
会社で偉くなることをあまり目標にしない方がいいというのが僕の人生からの教訓としてお伝えします。偉くなることに固執する訳ではなく、それくらいのポジションを目指すというくらいの意気込みの方が健全です。
なぜか?職場にもよりますが経営者は言うことを聞く素直で従順な人を周りに置きたいものだからです。そのような人物に自然にマッチすればいいんですが、無理してそうなろうとするとストレスが溜まります(笑)。
4.おわりに
科学技術立国ニッポン そこにエンジニアドリームはあるのか?
これは今の僕も疑問に思います。願わくばあってほしい。真面目な技術者が報われて欲しい。
そう思います。
真面目な技術者が報われるためにも、最後に、社会人としての差がつく三要素をお伝えします。
これは僕が友人、知人と確かめってきたことです。
社会人として差がつく三要素
① 行動力があるか
これには勇気が必要。活動の幅を広げれば、機会が増える。
② 情熱があるか
これには素直さが必要。冷めていては機会を失う。嫉妬はよくない。
③ 言葉を交わしあえるか
これには知識が必要。様々な相手と交流を深めるための知識や語彙力。相手に合わせてコミュニケーションできる力。
ロードマップを歩むにあたり、この三要素が後押ししてくれると思います。
それではまた次回、よろしくお願いいたしますm(__)m